悟(さと)りとは、「迷いを去って真理を知ること」。学校の試験なら、これで正解なのでしょうが、たとえ正解しても悟りを得たことにはなりません。では、悟りを得た人は、どのような人なのでしょうか?
九安の得た悟りとは、この世に人間として生まれてきた真の目的に目覚め、自らの命が来世へ誕生することを担保する智恵といえます。しかし、実際には、智恵が先行したのではなく、まず信じることで「行」を行い、命がこの世であの世と臨界(接続)し、そのあと智恵が「悟り」を確信することになったのです。
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